実績

Harkers Island Bridge

FRPのみで補強されたPC橋梁

2021年より『ノンメタル(非鉄)』をコンセプトとしたFRPのみで補強された橋梁のプレキャストPC製品の製作が開始されました。使用されたのはノースカロライナ州の沿岸部にあるHarkers Island Bridgeで、沖合の小島につながる約1kmのパイル橋脚により支持されるプレテンション桁橋です(写真-1)。橋脚、橋桁、床版などの補強にCFCCとGFRPが使用され(写真-2)、補強材に金属を使わずFRPで製作された腐食しない橋として注目を集めています。 CFCCが採用されたのは、24inchスクエアPCパイル(写真-2)、54inch PC桁、72inch PC桁、78inch PC桁(写真-3)の4種類で、特に24inch PCパイルでは緊張材、補強筋ともにCFCCが使用されています。

Photographed by Dylan Ray
写真-1 Harkers Island Bridgeの架設工事全景
PC緊張材の配置状況
PC緊張材(CFCCスターラップの取付状況)
写真-2 24inchスクエアPCパイルの配筋状況
CFCC緊張材の配置状況(緊張後)
CFCC緊張材使用橋桁(GFRPスターラップの取付状況)
写真-3 PC桁の配筋状況

ミシガン州のローレンス工科大学での研究結果によると、FRPからなるPC橋梁のライフサイクルコストは通常の鋼材で補強されたPC橋梁に対し、100年後にはコストが半分以下になるとの試算が出ています(図-1)。 バージニア州での大型物件Hampton Road Bridgeでの採用(ACCトピックスVol. 32参照)や、今回のHarkers Island Bridgeでの採用により沿岸部での FRP材料の使用は注目を集めており、その他の州からの問い合わせも増えて来ております。 これらの実績を基に、CFCCの採用は今後益々増えていくものと期待されています。

図-1 各種材料を用いた橋梁のライフサイクルコスト試算